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一勝九敗


一勝九敗 (新潮文庫)一勝九敗 (新潮文庫)



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一勝九敗
柳井正【著】
新潮社(新潮文庫)刊
2006(平成18)年4月発行


著者は、ご存じユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正社長です。
商売は失敗が付き物で、十回新しいことを始めれば九回は失敗するといふことから本書のタイトルが付けられてゐます。逆にいへば、新しいことに挑戦しない人にはそれが理解できないのでせう。

柳井社長は、あくまでも我流ながら自分の頭で考へて行動した結果、先行するチェーンストア企業各社がかつてぶつかつた壁を乗り越えてきました。これは中中大変なことで、柳井社長の卓越した経営手腕が窺へます。
たとへば紳士服からカジュアルウエアへの転換。多店舗展開するチェーンとしては、対面式(紳士服)よりもセルフ式が有利だといふことです。

また、店長が会社の主役と位置付ける姿勢。とかく小売店・飲食店の店長は激務であります。プレイングマネジャーとして大車輪の働きをしながら、本部のスタッフやなんとかマネジャーとかからは上から目線で扱はれます。
ところがユニクロでは「店長が最終目標」だと言ひます。本部のいふことを聞くだけの店長ではなく、店舗の経営者としての店長。さういふ労働環境ならば多少の激務も苦にならないのでは。

本書の内容については、一から十まで「その通り!」とは思ひません。しかし日本の服飾事情を大きく変へたユニクロであります。少なくともサービス業に携る人にとつては、柳井社長の言葉は傾聴するに値するものと申せませう。



さて、さういふ訳で新年おめでとうございます。
先月はいいペースで「源氏川苦心の日々充実」の更新を重ねてきましたが、ここへきてまた間隔が空いてしまひました。別段正月休みといふ訳ではなく、仕事をしてゐたのであります。まつたく新しい仕事なので、そちら関係の本ばかり読んでゐました。読むべき本ばかり多く、読みたい本が読めないのは切ないのであります。これからは少し余裕ができそうですが...

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逆命利君


新装版 逆命利君 (講談社文庫)新装版 逆命利君 (講談社文庫)



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逆命利君
佐高信【著】
講談社(講談社文庫)刊
2010(平成22)年7月発行


かつて「週刊サタカ」といはれるほど著書を出しまくつた佐高信氏。その分似たやうな話とか、主張のダブリなんかもあつたのですが...
私の好きなのは本書『逆命利君』や『良日本主義の政治家』みたいな評伝もの、『失言恐慌』のやうなビジネスノンフィクションであります。筆刀両断も良いのですけどね。
本屋のレヂで顔見知りのおねいちやんが「サタカ好きなんですか? 私のお兄ちやんも好きなんですよ!」と訊かれもしないのに情報提供したり。今でも読者は多いのですね。

逆命利君とは、「命に逆らいて君を利する、之を忠と謂う」を略した言葉であります。いはゆるイエスマンとは対極の概念ですな。これを地で行つたのが本書で語られる、住友商事の故・鈴木朗夫氏であります。
この鈴木氏は凡そ日本のサラリーマン像とかけ離れた傑物と申せませう。1987年、56歳の若さで世を去つてゐます。
この人は「入社に際して誓約書を拒否」し、自分は仕事を売つてゐるのであり、時間を売つてゐないとして連日会社に遅刻して出社。役員から「就業規則違反だ」と詰め寄られると、「就業規則には遅参したら遅参届を出せとあるので、ちやんと出してゐる。違反はしてゐない」と反論したと言ひます。
もちろんスーダラ社員ではありません。「住商に鈴木あり」とまでいはれた有能な商社マンで、いづれ住商のトップに立つだらうと目されてゐました。

上司に苦言を呈する。サラリーマンなら中中勇気が要ることでせう。実際「逆命利君」なぞと気取つたところで、それを受け止める上司がぼんくらでは虚しいものであります。
その点、鈴木朗夫氏には、のち社長となる伊藤正氏が存在したことが幸福でした。佐高氏によると、この両者はまつたくの正反対の性格・性癖・生活スタイルなのださうです。しかし伊藤氏は鈴木氏を認め、そのやんちやぶりにてこずりながらも信頼してゐたのです。並みの人なら認めるどころか排除されてゐたでせう。

元々住商にはかういふ個性的な人物を輩出する土壌があつたと著者は述べます。別の会社だつたならば鈴木氏は直ぐに辞めてゐただらうと。
即ちさまざまな条件が重なつて、鈴木朗夫といふ人物はその能力を開花できたと申せませう。有名な財界人の評伝も良いですが、歴史に埋もれてしまふであらう人物を発掘した佐高氏には感謝であります。

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CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり


CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり (日経ビジネス人文庫)CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり (日経ビジネス人文庫)



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CoCo壱番屋 答えはすべてお客様の声にあり
宗次徳二【著】
日本経済新聞出版社(日経ビジネス人文庫)刊
2010(平成22)年10月発行


ココイチ。私は好きなんですよ。愛知県人なので、店舗数が多くて嬉しい。
ほぼ1日置きに通つてゐた時期もありました。全国にあるので、旅行先でも努めてココイチを利用しました。「旅に出てまで、チェーン店かよ、ケッ」と嘲笑されてゐましたが。
全国のココイチ制覇を目指す人のサイトを見つけて、私も真似を始めましたが、さすがにそれは頓挫してゐます。独身時代にもつと行つておけば良かつた。

さて本書は新刊ですが、内容は15年前の『繁盛させたければお客様の声を聞け!』(旭屋出版)の加筆再出版といふことです。しかし内容は古くなくて、飲食店・小売店全般に共通の「繁盛のヒント」が開陳されてゐます。
現在は第一線を退いた創業者・宗次徳二氏は、成功の秘訣を、何もなかつたからうまくいつたと述べてゐます。
確かにチェーンストア理論などを学んだ人だつたら、考へつかない思想を展開してゐますね。
喫茶店時代の有料ピーナツ、店は最初から繁盛しない方がいい、二流以下の立地への出店...

アンケート葉書をすべて目に通してゐたといふ宗次氏。店のアンケート回収箱に入れるのではないから客は投稿しやすい。悪い意見を店で握りつぶされる心配もないので、経費はかかるけれど顧客の信用のためには良い方法ですね。今では同様の方式を採るチェーン店も多い。
やはり苦情の葉書が一番参考になると著者は言ひます。読んでゐる最中は辛いでせうが。制度上の不満なら改善しやすいけれど、接客上の苦情はその店員本人が納得してゐないと改善が難しいところがあります。多店舗展開するチェーン店では、ごく普通の人たちをそれなりのレベルにしなくてはいけません。と言つてそれを仕組みでの解決を図ると、心がこもつてゐないと指摘されたり...

現在は代替わりして経営陣が刷新されてゐるさうですが、今後も奢ることなく「お客様の声」を元に繁盛店を作つてほしいものであります。私は以前のやうには頻繁に行けなくなりましたが。←自分勝手な客だなあ。

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全てがゼロ、だから成功する―地図王への道


全てがゼロ、だから成功する―地図王への道全てがゼロ、だから成功する―地図王への道


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全てがゼロ、だから成功する―地図王への道
黒田敏夫【著】
講談社刊
2005(平成17)年4月発行


著者は、地図出版では日本一の「昭文社」を一代で創りあげた立志伝中の人。
自らの破天荒な半生を語ります。文化庁の調査では、「破天荒」の意味を取り違へてゐる人が多いさうでありますが、ここではまさに本来の意味で使用してゐると考へてください。
「おしん」さながらの丁稚奉公に始まり、一攫千金を夢みて地図のセールスマンに転身、そこでアメリカ大使館との取引を得る幸運に恵まれます。
この取引が破格の条件であつたために、昭文社を設立出来るだけの資金を得たのであります

この人のモットーらしきものは、とにかく即断即決即実行と言つたところでせうか。
何しろ判断に3秒以上かけるのは無駄、といふ思想の持ち主であります。
自らの直感を信じてここまで会社を大きくしたのだから説得力はあるものの、凡百の経営者の参考になるかといふと疑問であります。(実際、失敗もあつたやうです。)
特に130億円を投資してサイマップ(昭文社統合地図情報システム)の構築を目指した時は、会計士、役員たちは猛反対であつたといふ。さもありなん。
しかし結果的にこのシステムは、昭文社に大きな益をもたらしたのであります。

昭文社の地図といへば、お世話になつた(なつてゐる)人も多いでせう。
年配の人にとつては「エアリアマップ」の方が通りが良いかもしれません。
私も「ニューエスト」(県別の都市地図帳)は全県揃へましたよ。
鳥取県・島根県がなかなか出なくて、いらいらしましたが、最終的に揃へることが出来た。
ところがその時点では、県別地図の主力は「県別マップル」に移つてゐましたので、これまた全冊揃へた...と言ひたいところですが、結局北海道が出版されなくて残念でした。
当時は書店に勤めてゐたので、昭文社の営業の人に「早く北海道を出してよ」と要望したのですが、営業氏が言ふには、北海道の県別マップルを出さうとすると、何ページも同じ道路が細々と続く地図帳になつてしまふから、今後も出ないだらうとの返事でした。なるほど。
まあスーパーマップルの北海道があるから、全然困らないのですがね。

...おつと、自分の事を語つてしまひました。失礼。
何しろ地図は大好きなので。本書でも言及があつた「アルプス社」との比較など、いろいろ語りたいのですが、また今後の機会に譲ることにしませう。ま、誰も興味ないでせうが。
では、ご無礼いたします。

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人を動かす


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人を動かす
デール・カーネギー【著】
山口博【訳】
創元社刊
1958(昭和33)年11月発行
1982(昭和57)年12月改版
1999(平成11)年10月改版


今勤めてゐる会社で、「箱研修」といふものを受講しました。これはなかなか良いものです。
社内のインストラクターが講師をつとめたもので、本式のものではありませんが、それでも充分さはりは伝はりました。誰もが内面に持つてゐる「自己欺瞞」を解明します。ほら、すぐ君は「箱」に入るんだから。もちろん私も。
「箱研修」については、以下のようなサイトがありました。のぞいてみませう。

http://www.arbingerjapan.com/seminar/voice2/index.html

この『人を動かす』は、すこぶる有名な自己啓発本ですが、自分が「箱」に入つてゐるかどうかを判定したり、「箱」に入つてしまつた身近な人との付き合ひ方を探つたりするのにも使へますね。
以前在籍してゐた会社で薦められて購買したのですが、何となく読まずにそのまま20年近くが経過し、今回やうやく読破したのであります。
当時はこの本の存在を知らず、カーネギーと聞いてもアンドリューと勘違ひして、「ん?鋼鉄王か?」などと言つてゐた。
そもそも「人を動かす」なんて不遜な感じがして、それも長らく本書を敬遠してゐた原因のやうな気がします。
しかし今回読んでみて、なるほどこれは評判になるだけのことはあるなあ、との感想を得ました。もちろん本書で述べられてゐる原則をそのまま行動できる人は稀でせう。たまさかできたとしても、その通りに人が動く保証もありません。
むしろ、自分が人間関係で問題を抱へてゐる時に指針を与へてくれるものとして受止めると良いでせうね。

*入手難度・・・★☆☆☆☆(ロングセラーですよ)

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