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日本映画スチール集 新東宝大蔵篇


日本映画スチール集 新東宝大蔵篇―松田完一コレクション日本映画スチール集 新東宝大蔵篇―松田完一コレクション



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日本映画スチール集 新東宝大蔵篇-松田完一コレクション
石割平/円尾敏郎【編】
ワイズ出版刊
2001(平成13)年6月発行


松田完一コレクションの一冊。
松田完一氏とは、映画の評論家みたいな専門家ではなく、本来は市井の一映画ファンなのださうです。それが高じてさまざまな資料を蒐集するコレクタアとなつたとのこと。
コレクタアといつても半端な量ではないやうです。何しろ郷里岡山に自らのコレクションで映画資料館を作つてしまふほどであります。映画メイニアの夢と申せませう。

映画ポスタアも面白いのですが、スチール集も愉快であります。新東宝は1961(昭和36)年に消滅するのですが、俳優や監督たちは、そこから他社へ移籍したりフリーになつたりしました。宇津井健・丹波哲郎・天知茂・菅原文太・吉田輝雄・池内淳子・大空眞弓・三ツ矢歌子...後に大スタアとなる面々であります。若き日のスチール集は、大物になつてからでは見られない表情も多く記録され、まことに興味深いものがあります。キンゴローと絡む丹波哲郎なんて、新東宝でしか見られません。

ワイズ出版には、他にも「石割コレクション」「佐々木コレクション」など秘蔵のポスタア集・スチール集がございます。それぞれ見てゐて飽きることなく、たちまち時間が過ぎます。その中で特に本書を選んだのは、わたくしが大蔵新東宝のファンだからであります...

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時代劇は死なず! 京都太秦の「職人」たち


時代劇は死なず! ―京都太秦の「職人」たち (集英社新書)時代劇は死なず! ―京都太秦の「職人」たち (集英社新書)



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時代劇は死なず 京都太秦の「職人」たち
春日太一【著】
集英社(集英社新書)刊
2008(平成20)年12月発行


以前同じ著者の『天才 勝新太郎』を取り上げましたが、順番からいくとこちらが先であります。
いはゆる東映時代劇を好む人たちからすれば、「時代劇はとつくに死んでゐるよ...」と言ひたいところでせうが、本書がスポットを当てるのは、映画界を追はれ、TV作品に活路を見出した、京都太秦の「職人」たちであります。

かつては東映・大映・松竹の3社が太秦に撮影所を構へ、時代劇は活況を呈してゐました。スタア中心の勧善懲悪痛快娯楽映画を各社は連打で製作し、まあウケてゐたわけです。
それが、恐らく黒澤明監督の影響でせうが、リアルな時代劇志向へと変り、さらに集団時代劇へと変遷します。ところがこれらは従来の観客を失ふ結果になつてしまつたのです。
結局東映は時代劇から任侠路線へ大きく舵を切ります。
松竹も京都での映画制作を中止、大映に至つては会社自体が倒産してしまひます。

そこで多くのスタッフが働く場を失ふのですが、やはり当時の情勢としては、活躍の場をTVへ移すしかなかつたのであります。しかしまだ黎明期のTVでは、様々な挑戦が出来る土壌があつたのでせう、結果的に「職人」たちはTV界にてその才能を開花させたと申せませう。TV時代劇を専門に研究する春日太一氏ならではの感動的な筆致であります。

「おわりに」に於いて、その後事情が変つてしまつたと語ります。民放各社は時代劇枠を削り、京都での製作が激減したさうです。生き残れるのかどうか、「いまはまさにその正念場なのである」(「おわりに」より)。
折しも国民的長寿番組『水戸黄門』の製作打ち切りが発表されたこの時期。持ち堪へることは出来るのか、まことに苦しい状況になつてまいりましたね。
時代劇製作は伝統です。一度やめてしまふと復活は難しい。職人芸は継承されなくなり、素人の学芸会レベルの作品しか出来なくなる恐れもありまする...

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東宝特撮女優大全集


別冊映画秘宝 東宝特撮女優大全集 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)別冊映画秘宝 東宝特撮女優大全集 (洋泉社MOOK 別冊映画秘宝)



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東宝特撮女優大全集
別冊映画秘宝
洋泉社(洋泉社ムック)刊
2011(平成23)年3月発行


近所のS文館書店といふ本屋にて発見しました。おお、かかる素晴らしい出版物が!といふ感動を覚え購買。
表紙は『怪獣大戦争』におけるX星人「波川」を演じた水野久美さま。特撮女優の代表といへばこの人。いまだに海外からもファンレタアが来るさうです。

久美さまを大きく取り上げるのは当然すぎるほど当然で、他の女優さんたちも網羅されてゐます。
見開きで東宝女優勢ぞろいの写真があります。優雅で華麗な世界。映画女優がまだ庶民の憧れのスタアであつた時代を想起させてくれます。
かうして見ると、東宝の女優さんはやはり「お嬢さま」のイメエヂが強いですね。

インタビュー記事も充実してゐます。特に若林映子さん、小林夕岐子さん、沢井桂子さん、藍とも子さんなどは、他であまり見かけないので嬉しいのであります。
名作『メカゴジラの逆襲』のヒロインだつた藍とも子さん。サイボーグ少女の設定ですが、劇中で手術中に乳房(ニセモノですが)を披露するシーンが話題になりました。彼女は何とそのシーンでは眠つてゐたさうです。これはびつくり。
小林夕岐子さんの父君は名優・水島道太郎氏。田崎潤・河津清三郎両氏の声質が水島氏に似てゐるといふ指摘は、大いに首肯するところであります。
そして何と「川口節子」さんのインタビューまで。何とメイニアックな...
一般的な知名度は低い女優さんですが、東宝特撮ファンにとつては、必ずそこに存在する、空気のやうな人。男優では「勝部義夫」さんみたいな人かな。

「W高橋」こと高橋紀子さんと高橋厚子さんの記事では、わたくしの知らなかつたことが。
『ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣』でヒロイン役だつた厚子さんですが、元元は紀子さんがキャスティングされてゐたとか。
それが結婚即引退となつてしまひ(夫君は寺田農さんですよ)、厚子さんが抜擢されたさうです。
ううむ、あのキュートな紀子さんがアヤ子役...見たかつたのお。
しかし高橋厚子さんは懸命に大役をこなしました。特に佐原健二さんの小畑が最期に宇宙生物に心まで寄生されやうとする場面、涙ながらに必死の説得をする演技は、彼女の女優生活でベストシーンではないか? さうでもない? ま、わたくしの個人的意見といふことで。

キリがないのでこの辺で。わたくしと趣味を同じくする方にとつては、必読のムック本と申せませう。もつともさういふ人はとつくに本書を入手してゐる可能性が高いのですが。
それでは、ご無礼します。

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日本映画俳優全史 女優編


日本映画俳優全史〈女優編〉 (1977年) (現代教養文庫)日本映画俳優全史〈女優編〉 (1977年) (現代教養文庫)



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日本映画俳優全史 女優編
猪俣勝人/田山力哉【著】
社会思想社(現代教養文庫)刊
1977(昭和52)年9月発行


女優編も入手したのであります。
ところでここで使用してゐる写真では、カヴァー表紙は栗島すみ子・京マチ子・岩下志麻の3人と思はれますが、私が所持してゐる本では高峰秀子・藤純子・山口百恵となつてゐます。これはどういふことでせうか。2種類のカヴァーがあつたのでせうか。

構成は男優編と同じ。第一部で超超超大物女優50名を選抜。第二部ではそれ以外のスタア女優を取り上げます。しかし女優編といふことで、著者の書きつぷりはどこかウキウキしてゐるやうです。猪俣勝人氏はその「まえがき」で、女優さんに対する生々しい思ひを告白してゐます。共感を呼ぶのであります。

特に古い日本映画の鑑賞時に手元に置くと、中中重宝でございます。たぶん編集方針としては、なるべく多くのジャンルから選抜しやうとの姿勢かと思はれます。清濁併せ呑むといふか。特に当時は唾棄すべき対象として語られることが多かつた日活のロマンポルノや東映お色気路線からも多く取り上げてゐます。
また、当時のアイドル「花の高三トリオ」も登場させ、山口百恵さんを高く評価してゐます。「スター女優の素質満点」「はたしてどこまで伸びるかわからぬ女優という気がする」...絶賛ですな。

人選的には、「白川由美」「宇治みさ子」「笹森礼子」「若林映子」あたりも取り上げていただきかつた。ま、私の個人的好みなのですがね。

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日本映画俳優全史 男優編


 

日本映画俳優全史 男優編
猪俣勝人/田山力哉【著】
社会思想社(現代教養文庫)刊
1977(昭和52)年11月発行


表紙は大河内伝次郎、赤木圭一郎、そして高倉健。しぶいのであります。
脚本家の猪俣勝人さんと映画評論家の田山力哉さんの共著。お二人とも既に故人となつてしまひました。

本書は男優編ですが、女優編・現代編もあるやうで、これらも入手したいところであります。
さて第一部と第二部に分れてゐて、第一部はいはゆる大スタア、スタア中のスタア(と著者が考へる)が取り上げられてゐます。
黎明期の尾上松之助(目玉の松ちやん)から現代の草刈正雄までちやうど50人。まあこの人選は妥当なところと申せませう。ただ、1977(昭和52)年当時にはまだ歴史的評価の定つてゐなかつた人たちが数人加はつてゐて、今から見ると「ウーム」となりますが、これはこれで面白い。
第二部はそれ以外のスタアが年代順に並んでゐます。三島由紀夫や新御三家、コント55号の二人も収録され、あれまあと思ひます。さすがに第二部になると、その人選は意見が分れるところでせう。

かういふ種類の本は、古ければ古いほど内容が充実してゐる傾向があるやうです。
ところが「宍戸錠」の項で、次のやうな記述があり仰天しました。

「(前略)その当時はまだ非常にやせて繊細な学生タイプであった。その彼が頬がふくらむ病気に掛ったとかで顔が大きくなり、身体全体が肥ってデカくなって、すっかり豪放なキャラクターに一変、(後略)」

「頬がふくらむ病気」...ギャグで書いたのでもなささうですが。宍戸錠さんの頬が突然ふくらんだ理由は有名な話でありますが、当時はさうでもなかつたのか。

ま、それはともかく、古い映画の鑑賞時には役に立ちます。一人の俳優人生にも栄枯盛衰といふかドラマがあつて興味深いですね。

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