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白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい


白川静さんに学ぶ漢字は楽しい (新潮文庫)白川静さんに学ぶ漢字は楽しい (新潮文庫)



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白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい
小山鉄郎【著】
白川静【監修】
新潮社(新潮文庫)刊
2009(平成21)年11月発行


 漢字とわたくし
幼時よりなぜか漢字に親しんでゐたわたくしは、小学校入学前に小2までに習う漢字をほぼ覚え、小学1年生の終りには、小学校で学ぶ漢字はおほむねマスタアしてゐました。「すごいねー」と周囲が褒めるので、わたくしはたちまち天狗になり、親は「神童か!」と期待した模様です。もちろんさういふことはございませんでした。結局「二十歳過ぎれば只の人」どころか、極端な慇懃無礼さをもつ、いびつな人間になつてしまひました。
ま、それはともかく、漢字好きのわたくしは、プライヴェイトで文章を書く時は可能な限り漢字を駆使するやうになりました。常用漢字など糞喰らへ。現在はまた考へが変つてゐます。大人になつたといふべきか。この文章も漢字が少ないですね。若いころのわたくしには考へられない文章と申せませう。
漢字は元来すこぶるシステマチックなものであります。法則性に気付くと面白く感じます。新字体ではピンと来ない部分もあるのですがね...

『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』は、タイトル通り白川漢字学のさはりを楽しめる書物であります。
例へば「辛」といふ漢字。つらいとか、からいなんて読みますな。音読みはシン。この辛さは、元々入墨を入れるときの痛みを表してゐるさうです。
「辛」と「女」を組み合わせて「妾」。額に入墨をされた女性のことだといふことです。
「妾」の男性版が「童」。受刑者として入墨をされたので、「奴隷」「しもべ」の意を持つ。その労働歌が「童謡」。現在と違ひ子供の歌ではなく、恐れられたのであります。

こんなふうにテムポよく漢字の謎を解き明かしてくれます。快感であります。
頭から通して読んでもいいし、気になる漢字から見てもいいでせう。
比較的新しい本なので、入手も容易であります。良いことづくめなので、興味を持つた方は是非どうぞ。

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