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「最長片道切符の旅」取材ノート


「最長片道切符の旅」取材ノート (新潮文庫)「最長片道切符の旅」取材ノート (新潮文庫)



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最長片道切符の旅」取材ノート
宮脇俊三【著】
新潮社(新潮文庫)刊
2010(平成22)年10月発行


『最長片道切符の旅』は、宮脇俊三さんの2作目にあたる著作であります。
処女作『時刻表2万キロ』で国鉄完乗を果たし、ついで最長片道切符で「一筆書き」の旅をする。この時代の宮脇節は文句無く面白いのであります。宮脇氏の著作でおすすめを訊ねられたとしたら、私は「古ければ古いほど面白い」と答へるでありませう。

そして本書はその『最長片道切符の旅』の取材ノートであります。
「まえがき」を書いてゐる次女の宮脇灯子さんによると、宮脇俊三さんは旅の取材中はあまりメモは取らなかつたやうであります。しかし本書に関しては、ノート11冊分に及ぶ大量のメモ(といふか日記?)が遺されてゐました。それを書籍化したのが本書であります。

本来メモといふのは、備忘録と呼ぶごとく、あくまでも本人の記憶を助ける走り書きみたいなもの。それをそのまま商品化するのは、よほど歴史的価値を持つものとか、文壇史に名を残す大文豪のものくらゐでせう。
私も本書が単行本で出た2年前、「ファン垂涎の書」などと煽つてかかる商売をする姿勢に反発したのでした。しかしそれでも買つてしまふ読者の業よ...

しかし本書を一読して驚きます。メモといへば普通断片的なフレーズが箇条書きになつてゐたりして、第三者が見ても判別不能な暗号みたいなものですが、これは違ひます。
ほとんど日記と呼んでいい内容で、紀行作家のネタ帳としても一級品と申せませう。そして原武史氏のメイニアックな注釈。商品としても価値のある一冊と認めざるをえないのであります。

ただ、灯子さんがいふやうに、当の宮脇氏本人はあの世で、苦虫顔で悪態をついてゐるに相違ありません。残された者たちの愉しみとして許してくださいと、私はお願いするのみであります。

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