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私鉄史探訪60年


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私鉄史探訪60年
和久田康雄【著】
JTB(マイロネBOOKS)刊
2002(平成14)年2月発行


日本の鉄道は、国鉄を中心に全国にその路線網を充実させてきました。長距離輸送は国鉄、地方鉄道は私鉄と何となく役割分担が続いてきたのであります。
わが地元である東海地区でも、国鉄東海道線と名鉄本線が並行してゐますが、国鉄はあくまでも日本の大動脈の一部といふ位置付けなので、きめの細かいダイヤは組まれず、地域交通の主役は名鉄に譲る感じでした。

ところが国鉄が分割・民営化でやうやく地元の乗客にも目を向けるやうになり、本格的に私鉄との競合・競争関係に入つていくのでした。
元々体力のある旧国鉄のJRグループは、各地域に合はせた施策を次々に打ち出し、競合私鉄を蹴散らしていきます。名鉄もかなりシェアを奪はれました。
特に私鉄王国といはれた関西では、その凋落振りがはなはだしい。私鉄ファンとしては、一層肩入れをしたくなるのであります。

著者の和久田康雄氏は、その生涯を私鉄研究にささげてきました。かつて岩波新書から『日本の私鉄』なんて本も出してゐます。
タイトルから、日本の私鉄史概観が述べられるのかと思ふところですが、あくまでも和久田氏個人の視点を中心に語られてゐます。帯の惹句に「私鉄史の第一人者といわれる著者の「私鉄」への愛の告白」とありますが、まことに適切な一文と申せませう。「愛の告白」ですよ。

「別にもとの国鉄が嫌いだったわけではないが、私鉄の方が各社ごとの個性に富み、画一的な国鉄には見られない魅力にあふれていた。(中略)
 今ではJRも発足してから十数年たって、各社が独自の行き方を見せてきている。しかし、限られたお金と時間で半世紀余り趣味活動をしてきた私としては、私鉄のことだけで昔も今も手いっぱいというのが正直なところである」(「はしがき」より)

「私鉄のことだけで手いっぱい」といふ表現はとてもよく分かるのであります。飽きることがないし、知るほどに奥深さも増します。ずぶずぶ。
では本書は一メイニアの自己満足本なのかといふと、さうではありません。
3章構成でそれぞれ「私鉄史のスポット」「ターミナルの移り変わり」「思い出の名車」が語られるのですが、話題は偏らず全国バランスよくカバーしてゐます。そのまま私鉄入門書となりませう。
まあ強いて欲をいふなら、記述が大手私鉄に限られてゐることで、中小私鉄についても少しくらゐふれてもバチは当たりますまい。ま、それは承知の上なのでせうがね。
では、おやすみなさい。

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小田急のロマンスカーは今も昔もエレガント

私などは関東で私鉄に乗ると 未だに田舎者特有の居心地の悪さを感じます。
「すみません 今日はちょっと乗せていただきます。いやもうすぐに降りますから」
という感じでしょうか。
その点JRは安心感がありますね。やはり全国網という意識が頭の中にあるのでしょうか。
難点は、出張なのに何だか旅行気分になってしまうところですが。

Re: 小田急のロマンスカーは今も昔もエレガント

研さん、毎度どうも。
関東でよく乗る路線といへば、まづ東武伊勢崎線。北千住にはなぜあんなに人が多いのでせうか。
小田急ロマンスカーはあまり乗る機会はありませんが、確かに乗つて楽しい電車ですね。
惜しむらくは、過密ダイヤゆゑに特急もノロノロ運転で、せつかくの高性能を発揮できないのであります。

> 「すみません 今日はちょっと乗せていただきます。いやもうすぐに降りますから」
> という感じでしょうか。

まあまあ。そんなに卑屈にならなくても(笑) 
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