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蟹工船・党生活者


蟹工船・党生活者 (新潮文庫)蟹工船・党生活者 (新潮文庫)



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蟹工船・党生活者
小林多喜二【著】
新潮社(新潮文庫)刊
1953(昭和28)年6月発行
2003(平成15)年6月改版


のつけから関係ない話ですが、昔「蟹工船」といふ歌がありました。
村田英雄さんが歌ふ勇壮で男くさい、いかにも村田さんらしい歌であります。
私の記憶では東芝ヴァージョンとコロムビアヴァージョンの二種類の録音があり、東芝盤はさびの部分「どつこい、どつこい」がとてもかつこいいのですが、コロムビア盤は何だか気の抜けたサイダアみたいに拍子抜けするのであります。
小学四年生の時、校内のど自慢みたいな催しがあり、私はこの「蟹工船」を披露しました。割と好評をもつて迎へられた記憶があります。
この時私は「蟹工船」とか「川崎舟」とかが何であるかを知つたのであります。

小説「蟹工船」は、迫力満点で迫る労働者の物語。はつきり言つて読みにくい。
読点の位置がをかしかつたり、分かりにくい比喩を多用したりで、読みながらつかへます。
しかし大いなる説得力をもつて我々の前に聳え立つのであります。これが書かれた時代を考へますと、作者は相当の危険を伴ひながらも、伝へずにはゐられないものを爆発させたやうな書きつぷりに見えます。
監督浅川にはまつたく腹が立つね。

併録の「党生活者」は、「蟹工船」に比べて随分垢抜けた感じで、読みやすくなつてゐます。
しかし内容は救ひがない。「蟹工船」ではストライキといふ選択がありましたが、ここではただひたすら潜入生活を強ひられ、個人としての生活はまつたく成立してゐません。まさに党生活。
「笠原」と「伊藤」といふ二人の女性の間で懊悩する「私」の心理状態も興味深い。
最後を見ると、どうやら後編が書かれる予定だつたやうです。しかし、周知のごとく作者は獄中にて虐殺され、それは実現しませんでした。
無念の青春の書と申せませう。

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