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JR新時代の軌跡


JR新時代の軌跡―〈北斗星〉から〈はやて〉までJR新時代の軌跡―〈北斗星〉から〈はやて〉まで



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JR新時代の軌跡 <北斗星>から<はやて>まで
種村直樹【著】
SiGnal刊
2004(平成16)年6月発行


いよいよ東北新幹線が全通。ここまで来るのに38年もかかつたといふことです。
青森までの道のりは遠い。かつては東京と青森を結ぶ列車としては、「はつかり」号などがその任にありましたが一日仕事でありました。それが3時間20分に短縮されるといふから隔世の感があります。

しかし青森までの開通で終りではありません。180万都市札幌まで開通して、日本の新幹線網は完成するでありませう。一部には、新幹線の建設は無駄な投資であるといふ意見がございますが、それは地域によるのであります。九州新幹線長崎ルートや北陸新幹線は無駄だと私は思ひます。こちらはスーパー特急方式が妥当でせう。
しかし札幌までの路線は話が違ふ。詳しく述べるとキリがないけれど、大いに意義があるものです。青函トンネルもやうやく真価を発揮することが出来ます。(そもそも札幌まで作らないならば、東北新幹線は東京-仙台間だけでいい。)

レイルウェイ・ライター種村直樹氏は、2000(平成12)年にくも膜下出血で倒れ、その後復帰したのですがやはり往年の勢ひがなく、著作がめつきり減つてしまひました。即ち21世紀のルポは案外貴重であると申せませう。
本書の前半はJR在来線の新線開業ルポ(しかし非JRの沖縄ゆいレールも掲載されてゐるのは愛敬ですかな)、後半が新幹線開通ルポとなつてゐます。
つばさ(山形)・こまち(秋田)・あさま(長野)・はやて(東北)の各新幹線が取り上げられてゐます。はやてはまだ記憶に新しいところであり、今回の青森延伸に繋がるのであります。種村氏はやはり開業ルポを書いてくれるのでせうか。あの独特の「種村節」を愉しみたいと思つてゐるのは、私だけではありますまい。

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