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燃えつきた地図


燃えつきた地図 (新潮文庫)燃えつきた地図 (新潮文庫)



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燃えつきた地図
安部公房【著】
新潮社(新潮文庫)刊
1980(昭和55)年1月発行


失踪した男を捜してもらひたい。といふ依頼を受けた興信所の調査員。
依頼人は男の妻。しかし彼女の話は要領を得ないのであります。手掛りも顔写真1枚とマッチ箱だけ、といふありさま。
重要なことは何も答へず、すべては弟が仕切つてゐる、と繰り返すばかりなのです。

調査員の「ぼく」は、僅かな手掛りから調査を開始しますが、その肝心の弟(胡散臭い)は死んでしまふし、情報提供者だつた筈の田代君の証言は二転三転し、「ぼく」はますます迷宮に迷ひ込むのでした。
読者も「ようこそ迷宮へ」とばかりにふらふら誘ひ込まれ、不安に苛まれてゆくのでございます。

いたづらに観念的にならず、物語としての作りがしつかりしてゐますね。小説の面白さといふものもたつぷり読者に与へてくれる作品と申せませう。『砂の女』-『燃えつきた地図』-『箱男』と連なる作品群は、今から思ふとほとんど奇跡と呼べる存在ですなあ。
たぶん今でも入手は容易であります。読みませう。

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猫の額

出版社は失念しましたが、確かこの本は純文学書き下ろしシリーズの一つだったような。
村上春樹の「世界の終わり~」もこのシリーズの一冊でした。
やけに分厚いカバー(というより箱)に本が入っていたような記憶があります。
結構いい値段だったような。
実家に帰ったら四半世紀ぶりに読んでみますか。

Re: 猫の額

こんばんはkenさん。

新潮社の「純文学書下ろし特別作品」ですな。
読書好き少年にとつて憧れの存在でした。たしか「文庫化しない」ことも売りの一つでしたが、
その後原則は崩れていつたやうです。
『砂の女』、『個人的な体験』、『恍惚の人』など、日本文学史に名を残す作品も多かつたですね。
マイベストは丸谷才一『裏声で歌へ君が代』。また読みたくなつてきましたよ。
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