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人民は弱し 官吏は強し


人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)人民は弱し 官吏は強し (新潮文庫)



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人民は弱し 官吏は強し
星新一【著】
新潮社(新潮文庫)刊
1978(昭和53)年7月発行
2006(平成18)年2月改版


星製薬の創始者である星一の評伝であります。
著者は息子である星新一氏。いふまでもなくSFの大家として名を馳せた人。かういふ親戚といふか肉親を描くのは難しいものであります。特に父親といふのは生生しくていけません。

評伝といつても、既に星製薬を立ち上げた、立志伝中の人として登場します。売薬を企業化し成功したのは、当時としては画期的なことでありませう。同時にそれを面白く思はない人もゐるのでした。
ところが米国風ビジネスを学んだ星一は、さういふマイナス感情を軽んずるといふか、気付かないのであります。
現代の目から見れば、実業家としてはあまりに天真爛漫に過ぎると申せませう。

星一の成功を妬んだ同業者と国家権力が結びついて、道理を引つこめて無理を通すのであります。
結果的に官憲のさまざまな妨害で、星一の夢であつた低温工業の設立も幻と終ります。国家のために起した行動が国家のために潰され、辛苦の末に得た果実を奪はれる。実現してゐれば国家に少なからぬ益を成したであらう低温工業。これをむざむざ潰す官憲の愚かしさ。腹が立つのう。実名で出てゐる官僚の方々の関係者はどのやうな気持ちでせうか。

現代にも通づる教訓を多く含んだ名著と呼べませう。文章も平易ながら通俗に堕することなく、安心して読めるのであります。読むべし。

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