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藤十郎の恋・恩讐の彼方に


藤十郎の恋・恩讐の彼方に (新潮文庫)藤十郎の恋・恩讐の彼方に (新潮文庫)



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藤十郎の恋・恩讐の彼方に
菊池寛【著】
新潮社(新潮文庫)刊
1970(昭和45)年3月発行


最近変な夢をよく見るので困ります。先日は舞台鑑賞で、「屋上の狂人」を観てゐる夢。屋根に上る男は柄本明さんでした。
また、村田英雄さんが「父帰る」を熱唱してゐる夢。名曲です。しかし起床すると疲れが出ます。
私の夢にまで進出する菊池寛、改めて作品集を読む。

表題作ほか、菊池寛の代表作が十篇収められてゐます。
どちらかといふと、実業家とかプロモーターとしての印象が強いのですが、短篇小説の名手であつたことが改めて分ります。

自分の好きな傾向の作品としては、収録順にいふとまづ「恩を返す話」。26年間も恩を返すことを考へてきた甚兵衛。ここまで来ると滑稽感が否めません。
「恩讐の彼方に」。隧道を切り拓いたことで一番救はれたのは、市九郎本人であつた。
「藤十郎の恋」。まことに緊張感のある作品。お梶は私好みの女性であります。
「極楽」。永久に極楽にゐることは退屈か。丹波哲郎さんなら否定するでせうが。
「蘭学事始」。人間くさい杉田玄白には感情移入します。
「俊寛」。アッと驚く意外な幕切れ。これも菊池寛流の人間賛歌ですかな。
「入れ札」。「エレキの若大将」なる映画で、大学ラグビー部の主将を投票で決めるくだりがあります。青大将(田中邦衛)は自分に一票を投ずるのですが、結果はその一票のみ。仲間が「僕は君に一票投じたよ」と嘘を言ふのを、青大将は怒りのあまり「あれは俺が自分で入れたんだ」とバラしてしまふ...この小説を読んで思ひ出しました。

菊池寛の代表作がこの一冊で大体分かる、といふお値打ちな本書。入手も容易であります。
喰はず嫌ひをせずに(してもいいけど)読んでみませう。

...とても眠い。これにてご無礼します。また変な夢を見さうで不安...

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