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水戸黄門になった男 影侍


 

水戸黄門になった男 影侍<全3巻>
さいとう・たかを【著】
リイド社刊
2002(平成14)年8月発行


『傀儡』の改題再編集であります。もつとも私は『傀儡』を読んだことがないので初見ですが。
浪人者の日暮半九郎は天下の副将軍・水戸光圀の命を受け、諸国を旅して世にはびこる不正を糾し、悪を懲らしめる。講談の世界では、当然水戸黄門本人が全国行脚する訳ですが、本作では「影侍」がその役割をするのであります。
お供は「格さん」のみで、フルネームは渥美格之進ではなく、柳田格之介といふ人物。身分を隠すこともなく、侍として旅をするのであります。

この日暮半九郎、もう初老と呼んでもいいくらゐの年配で、白髪も交じる男なのですが、博打と酒と女が大好き。お目付け役の格さんが目を離すと好き勝手なことをしてゐます。また、格さんが眉を顰めるほどずぼらで怠け者、放つてをくといつまでも寝てゐます。
ところが剣の腕は並ではありません。いや、滅法強い。自分より強い相手に出くはすと、いち早くその力量を見抜き、頭脳戦を展開するのであります。

一方格さんは融通の利かない真面目男。怠けがちな半九郎の尻を叩いて仕事をさせ、光圀公にレポート報告をしてゐるやうです。世間知らずで半九郎によく馬鹿にされてゐます。
それでも半九郎と旅を続けるうちに感化されてくるやうで、「あんたもやる事がだんだんイキになってきたねえ!」といはれても、「おや? 私はもともとイキな人間ですが......?」なんて、しやあしやあと返します。
女郎として売られて行く女たちを助けた時は、当の女たちから「郷里へ帰つても餓死するだけ。余計なことをするな」と罵られ、「必要悪」といふものを知り、少しずつ世間を知つていくのでした。

劇画界の巨匠による「水戸黄門外伝」。文字通りの痛快娯楽活劇と申せませう。

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