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時代劇は死なず! 京都太秦の「職人」たち


時代劇は死なず! ―京都太秦の「職人」たち (集英社新書)時代劇は死なず! ―京都太秦の「職人」たち (集英社新書)



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時代劇は死なず 京都太秦の「職人」たち
春日太一【著】
集英社(集英社新書)刊
2008(平成20)年12月発行


以前同じ著者の『天才 勝新太郎』を取り上げましたが、順番からいくとこちらが先であります。
いはゆる東映時代劇を好む人たちからすれば、「時代劇はとつくに死んでゐるよ...」と言ひたいところでせうが、本書がスポットを当てるのは、映画界を追はれ、TV作品に活路を見出した、京都太秦の「職人」たちであります。

かつては東映・大映・松竹の3社が太秦に撮影所を構へ、時代劇は活況を呈してゐました。スタア中心の勧善懲悪痛快娯楽映画を各社は連打で製作し、まあウケてゐたわけです。
それが、恐らく黒澤明監督の影響でせうが、リアルな時代劇志向へと変り、さらに集団時代劇へと変遷します。ところがこれらは従来の観客を失ふ結果になつてしまつたのです。
結局東映は時代劇から任侠路線へ大きく舵を切ります。
松竹も京都での映画制作を中止、大映に至つては会社自体が倒産してしまひます。

そこで多くのスタッフが働く場を失ふのですが、やはり当時の情勢としては、活躍の場をTVへ移すしかなかつたのであります。しかしまだ黎明期のTVでは、様々な挑戦が出来る土壌があつたのでせう、結果的に「職人」たちはTV界にてその才能を開花させたと申せませう。TV時代劇を専門に研究する春日太一氏ならではの感動的な筆致であります。

「おわりに」に於いて、その後事情が変つてしまつたと語ります。民放各社は時代劇枠を削り、京都での製作が激減したさうです。生き残れるのかどうか、「いまはまさにその正念場なのである」(「おわりに」より)。
折しも国民的長寿番組『水戸黄門』の製作打ち切りが発表されたこの時期。持ち堪へることは出来るのか、まことに苦しい状況になつてまいりましたね。
時代劇製作は伝統です。一度やめてしまふと復活は難しい。職人芸は継承されなくなり、素人の学芸会レベルの作品しか出来なくなる恐れもありまする...

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