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セルジュ・ゲンスブール ジタンのけむり

セルジュ・ゲンスブール ジタンのけむり―ねじれた男への鎮魂歌セルジュ・ゲンスブール ジタンのけむり―ねじれた男への鎮魂歌


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セルジュ・ゲンスブール ジタンのけむり―ねじれた男への鎮魂歌
シルヴィー・シモンズ【著】
田村亜紀【訳】
シンコー・ミュージック刊
2003(平成15)年5月発行


セルジュ・ゲンスブールの評伝といへば、今のところジル・ヴェルランのやつが決定版とされてゐるやうです。
実際アレは「これでもか!」といふほど多くの人物に取材し、貴重な証言が満載で面白かつたのであります。

で、本書は「初めて英語で書かれたゲンスブールの評伝」といふのがウリみたいです。
著者はシルヴィー・シモンズといふ英国の有名なロック・ジャーナリストだといふことです。
かつての世界の二大国である英仏は何かといがみ合つてゐることが多い。
英人は助平な事象に対し何かと「フレンチ」を冠し、同様に仏人は「アングレ」を付すのであります。そこまでしなくても、と思ひますが。
本書ではシルヴィー・バルタンのことを記す時に、わざわざ(フランスの人気歌手)みたいな注釈を入れてゐます。悪意すら感じるのはわたくしだけでせうか。

などと文句を言つてゐますが、これは編年体で書かれたセルジュの貴重な記録と申せませう。ジェーン・バーキンへのインタビューがかなりの量を占めますが、これ以上適任の人はありますまい。
なぜならセルジュ本人はサアヴィス精神も旺盛なので、話を脚色・捏造する恐れがある。その点、もつとも彼と同じ時間を共にしたジェーンは、さまざまな「あの事件」について新事実を語つてくれるのです。

巻末のディスコグラフィーも詳細でよろしい。さあ皆でセルジュを聴かうよ...

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