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月館の殺人


月館の殺人 上巻 新装版 (IKKI COMIX)月館の殺人 上巻 新装版 (IKKI COMIX)


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月館の殺人<全2巻>
佐々木倫子【漫画】
綾辻行人【原作】
小学館(IKKI COMIX)刊
2009(平成21)年1月発行


「月刊IKKI」といふ漫画雑誌に連載されてゐた鉄道ミステリであります。何でもIKKIの<テツ3部作>だとか。(あとの二つは『鉄子の旅』と『阿房列車』)
連載時にリーアルタイムで読んでゐましたので、単行本が出た時も買はずに放擲してゐたのです。ま、価格の高さも原因でしたが。(確か上下巻それぞれで1000円を超えてゐた)
偶然、新装版が出てゐるのを知り、ふらふらと購買しました。半分くらゐ忘れてゐましたので、新鮮な感じです。

主人公の雁ヶ谷空海は18歳の女子高生です。両親を亡くし、天涯孤独と思はれたところへ、実は北海道に祖父がゐて、財産相続の件で祖父に会ひに行く事になりました。
この空海(そらみ、と読む)、母親が極度の鉄道嫌ひであつた関係で、18歳になるまで鉄道に乗つたことがありません(ついでに飛行機も)。
稚瀬布から月館行きの豪華列車「幻夜」に乗り込む空海。「幻夜」には常人離れしたテツどもがうようよ。そしてこの「幻夜」で、殺人事件が起きるのであります...

綾辻氏も佐々木氏もテツではないさうです。それにしてはテツ心をくすぐるディテイルには舌を巻くのであります。非テツには何のことだか分からない部分も多いのではないでせうか。わたくしはテツではないのでよく分かりませんが。
綾辻氏の名前に惹かれて本格ミステリを期待すると肩透かしを食ふと思はれます。面白いけれど、期待した面白さと違ふとがつかりするものです。
佐々木倫子さんが描くテツワールドといふことで、わたくしは十分楽しめたのであります。

なほ、綾辻行人氏の『月館の殺人』なる原作小説は、存在しません...

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