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赤胴鈴之助(1957)

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#00266「赤胴鈴之助(1957)」
夢は大きな少年剣士


製作国:日本
製作会社:大映(京都撮影所)
監督:加戸敏
出演:梅若正二/林成年/中村玉緒/黒川弥太郎
公開:1957年5月21日


 わたくしの年代ですと、「赤胴鈴之助」といへば1972年のアニメ作品で親しんでゐました。元元は福井英一武内つなよしによる漫画が原作であります。初めにラヂオドラマ化され、その後本稿で記す映画となつて、更にテレビドラマ化されて、少し間を置いてアニメ作品が製作されたといふ塩梅。要するに人気漫画だつたのであります。
 映画版は大映京都が製作しました。年少者向けの短篇シリーズであります。

 主演は梅若正二、(新スタァ)とクレジットされてゐて愉しい。ヒロインのしのぶには中村玉緒、現在の豪快なお婆さんのイメエヂとは遠い、可憐な少女役であります。千葉道場の先生・千葉周作は黒川弥太郎。清廉な役が似合ふ剣戟スタアです。その千葉道場の兄弟子・竜巻雷之進に林成年。父は長谷川一夫であります。

 金野鈴之助(これが本名)は故郷の潮来で祖父の鉄斎(南部彰三)の元、道場で修業をしてゐます。鈴之助は両親の顔を知らぬ境遇。父は既に亡くなり、母は訳あつて失踪した模様であります。
 ある日鉄斎の留守時に火京物太夫(ひきょうものたゆう・尾上栄五郎)と名乗る道場破りがやつてきて、鈴之助は挑発に負けて禁じられてゐる他流試合に応じてしまひます。そこへ鉄鎖が帰つてきますが、敢無く道場破りに敗北を喫するのでした。あまりに呆気なく「参つた」などと認め、看板は持つてかれてしまひました。鈴之助は他流試合をしたといふことで破門されるのですが、これは鉄斎の愛情で、「もうワシには教へる事はない」として、可愛い子に旅をさせる心境だつたのです。まあ、あの体たらくでは、確かに教へる事はないか。

 で、鈴之助は江戸の千葉道場へ入門を許されます。北辰一刀流の千葉周作は亡き父と同門だつた男。雑用ばかりさせられて腐りかけてたところ、周作の娘・さゆり(浦路洋子)の口添へもあり、兄弟子・竜巻雷之進に稽古をつけてもらふ事に。ところが鈴之助は雷之進に全く歯が立たない。何だ、こんなに弱いのか、鈴之助よ。

 一念発起した鈴之助は深夜にまで及ぶ稽古を重ね、力を付けます。さゆりは何かと鈴之助に目をかけ、これも雷之進には気に喰はない。その後周作は昇段試験を執り行ひ、鈴之助と雷之進を対決させます。ここで鈴之助は遂に雷之進に勝利しますが、負けた雷之進はショックで不貞腐れ、事もあらうに周作を狙ふ火京物太夫と手を組んだのであります。そんな折、潮来からしのぶがやつて来て、祖父の鉄斎が火京物太夫から受けた傷が元で亡くなつてしまつたと告げました。
 悲しみに浸る間もなく、鈴之助は雷之進からの挑戦状を受け取ります。真剣で勝負しやうといふのです。勝負の地・護国寺へ向かふ途中、火京物太夫の一派が鈴之助を待ち構へてゐました......

 ここで「第一部 終」の文字が。なるほど、続き物ですね。新スタァ梅若正二が躍動してをります。その他キャラクタアも年少向けに分かりやすくて宜しい。ワル側の火京物太夫とか、横車押之助(南条新太郎)とか、名前からして漫画的であります。まあ、原作が漫画だから当然か。
 雷之進との結末はどうなるか、次回を待て。まあ皆知つてるでせうが。


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