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リーダーは何をしていたか


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リーダーは何をしていたか
本多勝一【著】
朝日新聞社(朝日文庫)刊
1997(平成9)年6月発行

北海道・トムラウシ山遭難事件のニュースを聞いて、私は思はず「またか」とつぶやきました。
本多勝一さんは山の遭難事件について、それこそ数十年前からリーダーの責任について言及してゐます。
逆に言へば、一般的には事故に際してリーダーの責任を問ふ声が少ないといふことでせう。
山についてあまりにも無知な人物がリーダーとなり、一般の人を引率するケースが多すぎると本多氏は慨嘆します。
今回の事故も完全に人災と申せませう。「自然災害により、船舶やバスなども事故が起きる。何でもリーダーの責任にするのは酷ではないか」といふ意見も聞きますが、今回は例へるなら、バスの運転の経験もない無免許運転状態の運転手が、乗客を乗せ険阻な山道をバスで走るやうなものです。
従つて「中高年が云々」「自己責任で参加せよ」などといふ声は通用しないでせう。

本多氏のかういふ警告があるにも拘らず、無責任な山の事故はなくなりません。残念であります。
山登りツアーを企画する会社の関連者、ガイド、参加者はすべからく本書を読んだ上で行動を起こすべきであらうと、私は思ひをめぐらします。
今回は少々真面目になつてしまひました。反省。

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