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放送禁止歌


放送禁止歌 (知恵の森文庫)放送禁止歌 (知恵の森文庫)



放送禁止歌
森達也【著】
光文社(知恵の森文庫)刊
2003(平成15)年6月発行


放送禁止歌。しかし禁止の決定を下すのは一体誰でせうか。
著者はその答へを求めて取材を重ねます。
様々なタブー、差別問題、反権力...理由についてはそれなりに何となく分かる歌が多いのですが、それでも一部の擬音語を問題視し、拡大解釈したもの(「ブンガチャ節」)や、特段に問題となる言葉は歌詞に無いのに、歌の全体的な雰囲気が反社会的でよろしくない(「網走番外地」)と判断されたケースがあり、これらはどう考へても首肯出来ない理由であります。
さうなりますと、かういふ決定を下した機関とは一体? と改めて知りたくなりますね。

森達也さんは、かつて放送禁止歌を歌つた歌手たち(なぎら健壱・高田渡・山本和彦)に取材しますが、不思議に放送禁止となつた経緯をはつきりと答へられる人はゐなかつた。世論の反感を買つたとか、特定の団体から抗議があつたとかはないと証言してゐます。自主規制だといふのです。民放連の自主規制であらうと。
そこで次に民放連に取材します。ところがここでも肩透しです。民放連は、ガイドラインを示しただけで、規制には何の拘束力もないといふことです。(ちなみに、「放送禁止歌」は俗称で、正式には「要注意歌謡曲」と呼ぶさうです)

そして更に、デーブ・スペクター氏へのインタビューで、表現の規制における日米の相違点を明らかにし、部落問題の現場まで出かけて取材を重ねるのでありました。(本筋には関係ありませんが、デーブ・スペクターさんも一般の米人と同様に、鯨は賢い動物だから捕獲してはいけない、との考へのやうです。ふーん。)
最終的に導き出される結論めいたものは、実に意外なものでした。歌謡曲にとどまらず、あらゆる表現方法に共通する問題に行き着いたと言へるでせうか。
文庫版のカバー裏にある「感動の名著」といふ惹句はおほげさではない、と感じた1冊でした。

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