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わが弟シャルル・アズナヴールの想い出


わが弟シャルル・アズナヴールの想い出わが弟シャルル・アズナヴールの想い出


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わが弟シャルル・アズナヴールの想い出
アイーダ・アズナヴール【著】
南部全司【訳】
審美社刊
2003(平成15)年3月発行


私にとつてシャンソン界の大物とは、レオ・フェレ、ブラッサンス、ジルベール・ベコー、イヴ・モンタン、そしてこのシャルル・アズナヴールが五人衆であります。あまりに通俗的でせうか。(もちろん他にも大勢ゐるのですが、話を単純化するために今日のところはさういふことに...)
この中で現在なほ健在なのはこのアズナヴールだけになつてしまひました。彼もすでに85歳の高齢でありますが、元気に活躍を続けてほしいですね。

本書はアズナヴールのお姉さんアイーダが綴つた、シャルル及びアルメニア難民としてのアズナヴール一家の歴史です。
原題は「プチ・フレール」。即ちずばり「弟」といふ意味ですが、これでは素気ないと考へたのか、邦題は商売気を存分に発揮してゐます。
アルメニア人として(アズナヴール自身は生誕時からフランス国籍を持つてゐたさうです)迫害を受けた話は、レコードの解説などで繰り返し書かれてゐることですが、実の姉が書いてゐるので、実に臨場感があります。おそらく評論家たちも初めて知る事実が多いのではないでせうか。
悲惨な体験を重ねながら、常に前を向いて楽天的に生きてきたこの一家。
読み進んでいくほどに、まるで自分の身内のやうに感じられて、
「がんばれ」とか「良かつたなあ」などと内心つぶやいてゐます。
万人が興味を持つ題材ではないかも知れませんが、シャルル・アズナヴールの名を知る人には一読をお薦めします。

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